国家資格

社会保険労務士

社会保険労務士 国家資格

社会保険労務士とは

一般的に社労士ともいわれています。

従業員がいらっしゃる中小企業に於いては保険料の試算、起票、届け出などの業務を行ったり、従業員の方々や雇用に関する相談を受けたりするコンサルティング業務等を行います。

私も以前勤務していた会社から会社都合での退社を言われましたが、会社側は顧問契約を結んでいる社会保険労務士と相談し、退社時の条件を出してくれました。概ね納得できましたので、いわれるままに退職と相成りました。

この様に、会社と従業員それぞれの立場、権利をしっかりと踏まえた上で何が最善かを考えるセンスも必要かと思います。会社に有利な条件だけで進めれば従業員側は「ふざけんなよ!」と言いかねませんし、従業員に有利な条件で進めれば会社にかなりの負担を強いることにもなりかねません。

知識と経験に裏打ちされたアドバイスは両者を助けることになります。
その分責任も重大です。

社会保険労務士の役割

さて、この社会保険労務士ですが、独立すると『顧問契約』をすることで安定した収入が見込めます。毎月数人単位で入退社が繰り返されるようなブラック企業は別として、今後も必要とされる重要な資格と言えます。

社会保険労務士は社会保険労務士法を基に厚生労働省が認定する国家資格です。
その高い専門性から『不況に強い』資格と言われています。

この新型コロナウイルス蔓延により、混沌とした状況が続く中で会社側も従業員側もつらい思いをしていることが多いと思います。そういった双方が悩みを相談できる資格ですので、これから先もっと必要とされる資格であると考えられます。

また、先ほども書きましたように、独立という形での働き方もありますが、昨今では会社内でも人事のスペシャリストを置きたいと考える企業が増えてきているため、すでに就職されている方は資格を取得することで資格手当が支給されることもあります。

このため、総務課や人事課で働かれている方には是非とも取得していただきたい資格が社会保険労務士なのです。実際の現場で仕事内容を把握し、業務に慣れたところで独立というのもありですね。

また、学習内容である法令等は普段の生活にとても役立つものとなっていますので、学習すること自体が生活するうえで多くのメリットを生み出すものとなります。

社会保険労務士資格試験の難易度と合格率

令和元年の社会保険労務士試験では、合格率は6.6%(!)となっていてかなり難易度が高いことがわかります。
※厚生労働省>第51回社会保険労務士試験の合格者発表より

補足情報といたしましては、合格者は30代の方が多く、合格した方のうち半数以上が会社員であったというデータもあります。

社会保険労務士資格試験に必要な勉強時間の目安

一般的に社会保険労務士資格試験対策に日長とされる学習時間は(人によって異なりますが)概ね1,200時間程度といわれています。1年で学習すると考えて365日で割っても一日に3.29時間は勉強しないといけないことがわかります。
学習する範囲も幅広いため、合格率が低く難易度が高いといわれているのも納得です。

学習内容としては非常に広範囲に及びます。しかも、法律に関するものが多いため、まず第一に記憶力が問題になりますし、出題傾向を把握し、その問題に慣れていくことも大変重要となります。

受験前の数カ月は過去問等のアウトプットに使い、それまではとにかくインプットに力を入れなければなりません。「私は記録力が人並み外れているので問題ない」とおっしゃる方は別として、この膨大な試験範囲をどうやって学習し、どのように記憶に残していくかが大きな問題となります。

そう考えると、失敗をした経験をもとに、いかにして合格を勝ち取るかを研究した講師陣が教えてくれるオンライン学習法がおすすめとなります。

社労士試験対策 オンライン授業がお勧め

先にも書きましたが、ここまで学習範囲が広い場合、どこから手を付ければよいかもわからないと思われる方が多いと思います。ここで悩んで無駄な時間を過ごすよりも、効率的な『学習方法』並びに『出題傾向』を最初に教わることで、時間を有効に活用しながら学習を進めることができると思います。また、時間的な目標設定もしやすくなると思います。

さらに、通勤時間でもスマホで動画を見ながら学習できるサービスを提供している会社もありますので、通勤時間冴えも学習のための時間として使うことができます。

なにより、動画などで実際の事例などを混ぜて教えてもらうことで、より理解が深まり、一度覚えると忘れにくくなります。

こういったことからもオンライン学習法がおすすめとなります。

社会保険労務士資格試験の試験範囲

  • 労働基準法
  • 労働安全衛生法
  • 労働者災害補償保険法
  • 雇用保険法
  • 労働保険徴収法
  • 労務管理その他の労働に関する一般常識
  • 社会保険に関する一般常識
  • 健康保険法
  • 厚生年金保険法
  • 国民年金法

の10分野から出題されます。
合格基準点は毎年変動しますが概ね60%~70%得点する必要があるようです。

社会保険労務士資格試験の出題形式

マークシート方式ではありますが、出題形式は2つあります。

①選択式
5つの空欄に入る語句または文章を20個用意された選択肢の中から選び出す方式

②択一式
5つの文章(選択肢)から一つを選択する方式

出題傾向や出題形式に慣れる必要がありそうです。
そのためにも試験前の数カ月は過去問を何度か解いてパターンに慣れておくと良いかもしれません。

社会保険労務士の試験概要

受験資格 主に
1.学歴
2.実務経験
3.試験合格
上記3つに分けられています。
※受験資格の詳細につきましては、下部にある公式HPアドレスからご確認ください。
資格種類 国家資格
実施団体 全国社会保険労務士会連合会 試験センター
試験日 例年通りであれば8月の最終日曜日
合格発表 例年通りであれば11月中旬
申込み方法 ・郵送
・試験センター窓口
提出書類 ・下記の1~4(免除申請をする場合は、1~5)の書類
・提出書類等に不足・不備が無いこと
1.社会保険労務士試験受験申込書
2.写真(受験申込書の所定の欄に貼付してください)
3.払込受領証又は振替払込受付証明書(お客さま用)
4.受験資格を証明する書類
5.試験科目の免除資格を証明する書類(該当者のみ)
受験料 9,000円(払込手数料200円は申込者負担)
試験会場 例年通りであれば全国19都道府県の試験会場
出題形式・時間 ・選択式(80分)
・択一式(210分)
合格基準
※合格基準は選択式、択一式の両方を満たすこと(年度によって変動することがある)
選択式 各科目3点以上(ただし、社会保険に関する一般常識及び国民年金法は2点以上)の得点であり、且つ総得点26点以上
択一式 各科目4点以上であり、且つ、総得点43点以上
合格率 概ね5%~9%
試験内容 ・労働基準法
・労働安全衛生法
・労働者災害補償保険法
・雇用保険法
・労働保険徴収法
・労務管理その他の労働に関する一般常識
・社会保険に関する一般常識
・健康保険法
・厚生年金保険法
・国民年金法

問い合わせ先

全国社会保険労務士会連合会 試験センター
〒103-8347
東京都中央区日本橋本石町3-2-12 社会保険労務士会館5階
TEL 03-6225-4880
試験センター ホームページ
http://www.sharosi-siken.or.jp/
※受験上の注意等、熟読されることをおすすめします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました