民間資格

家庭料理技能検定3級

家庭料理技能検定3級 民間資格

家庭料理技能検定3級とは

まずは食事マナーについて

突然ですが・・・

あなたはお箸の持ち方に自信がありますか?

「上手に持てようが汚いと言われようが私には関係ない!」と言われてしまえば元も子もありません(悲)が、人前で食事をするとき意外と見られているんです。

食事マナー 箸の持ち方

インターネットで調べて見ると、『箸の持ち方』について意見をされている方が非常に多いことに驚かされました。

そして、何よりも悲しいのは

『箸の持ち方が汚い=育ちが悪い』

というイメージがついてしまうという意見が多いということ。これは偏見以外の何物でもない気がしますが・・・。

この理由として、箸の持ち方は子供のころにしっかりと教わり、身に着けるものと世間では理解されていることが原因の様に思われます。

食事のマナーというと
・箸の持ち方
・器の持ち方
・悪い箸の使い方
・洋風料理のナイフとフォークの使いかた
こういった食具の使い方の事をきちんと理解しているかどうかということではないでしょうか。

そもそも、この食事マナーというものは、室町時代から江戸時代にかけて、『武士の礼儀作法』としてはじまり、明治時代以降は全国に『食事マナー』として広がった経緯があるようです。

先に書かせていただいた例の様に、偏見を持たれることは非常にもったいないことの様に感じます。このためにも基本的な食事マナーを身に着けておくことは、一生そのことで悩む必要が無くなるということではないでしょうか。

社会に出る上で基本となる食事マナーもそうですが、『食生活と栄養』、『調理と衛生』について学ぶのが家庭料理技能検定なのです。

余談ですが、妻が家庭料理技能検定2級を持っていることを今日知りました(滝汗)。

家庭料理技能検定3級とは

家庭料理技能検定3級

家庭料理技能検定とは文部科学省、農林水産省、厚生労働省などの省庁からの後援だけでなく、全国学校栄養士協議会並びに全日本中学校長会などの後援を受けており、昭和38年から「学校法人 香川栄養学園」が実施している民間資格です。

民間資格ではありますが、後援している省庁も多く格式が高いイメージがあります。略して「料検」とも言われていて、受験資格は無く、(1級を除き)誰でもどの級からでもトライすることができます。

この家庭料理技能検定には1級から5級まであり、このページでご紹介させていただく家庭料理技能検定3級からは実技試験も入ってきます。

実技試験の内容は野菜の皮むきや単品料理を実際に調理するといったものもあるため、基本的な料理を作る基礎を身に着けることもできます。

逆に言えば、この家庭料理技能検定3級を持っていれば最低限の食事マナーは身についているし基本的な家庭料理はできますよという証にもなります。

因みに家庭料理技能検定3級の審査基準は、高校生、大学・短大・専門学校の1年生程度となっています。これは中学校の「家庭科」の延長線のような感じとのことですのでそれほど難しくないようです。

この家庭料理技能検定3級の資格試験に対する学習をすることで、『テーブルマナー』、『伝統料理』、『人体に必要な栄養素』、『調味料』、『食材の特性』、『一般的な食中毒』などを身に着けることができます。

普段の食生活の中でも役に立ちそうな知識ですし、飲食系の仕事に就く際にも履歴書に記載することでイメージが良くなることが推察されます。

家庭料理技能検定3級の試験内容は

家庭料理技能検定3級の実技試験

家庭料理技能検定3級では、先にも書きましたが筆記試験とは別に2次試験として実技試験があります。また、家庭料理技能検定3級の試験は年2回ほど実施されます。

まず筆記試験ですが、三肢択一形式で45分の試験時間で60問を解く形で行われます。1問につき45秒計算になります。合格ラインは合計点が60点以上で、2次試験も同じ基準となります。

出題される内容についてですが、先にも書きましたとおり、「食生活と栄養」、「調理と衛生」に関する問題となります。どの級の試験においてもこの「食生活と栄養」、「調理と衛生」から出題されますので、さらに上の級を目指す方もしっかりと基本を身に着けておくと良いと思います。

そして2次試験の実技は、『基礎技術』と『調理技術』の二つに分かれていて、「切る」「むく」の実技が入る『基礎技術』が3~5分、「単品の調理」を行う『調理技術』は15~20分が制限時間となっており、事前に試験内容について公表されますのでしっかりと公式HPなどで確認するようにしてください。※公式HPのアドレスはこのページ下部に記載しておきますのでご参考ください。

事前にどんな問題がでるのか公表されるのは対策をする点においてもありがたいですね。試験に向けて練習ができます。
内容的にも難易度が低いですので、ぜひとも取得しておきたい資格の一つと言えます。

また、ベテランのシニアの方が腕試しで受験されることもあるようです。

家庭料理技能検定3級の難易度・合格率

家庭料理技能検定3級の難易度・合格率

家庭料理技能検定3級からは実技が入ってきますので、料理の栄養学のみならず、『味』、『見た目の美しさ』などに関する、家庭料理の正しい知識と技能が問われることになりますが、気構える必要はそんなになさそうです。

と言いますのも、合格率は7割~9割ほどと言われていますので、難易度としては比較的低いと思われるためです。家庭料理技能検定3級の場合は、初歩的な作業である『切る』、『むく』などの基本的なことが身についていて、基本的な家庭料理が作れるかを問われるので、そんなに難しくないことが想像できます。さらに、先に問題がわかることが合格率の高さにつながっているのではないでしょうか。

また、実技試験で失敗してしまったという方でも悲観することはありません。
実は一次の筆記試験に合格していれば、1年間限定ではありますが、次に受験するときに一次筆記試験は免除され、二次試験の実技試験を受ければ良いことになっています。気を取り直して再チャレンジしてみましょう。

実技は基本的にはりんごの皮むきやキュウリの輪切り(厚さ4mmに揃える)や、スクランブルエッグ調理などですので繰り返し練習をしておくと良いと思います。

家庭料理技能検定3級の学習方法

家庭料理技能検定3級の試験対策としては、大変ありがたいことに公式テキストがありますので、そちらを繰り返し学習することをおすすめいたします。

↓Amazonでご購入いただけます。

家庭料理技能検定公式ガイド3級

さらにありがたいことに家庭料理技能検定の過去問集も販売されています。
これで過去問を解き、出題傾向などを把握されると良いと思います。
こちらもAmazonからご購入いただけます。

家庭料理技能検定過去問題集2020

独学ではなかなか覚えられないという方にはオンライン学習法がおすすめです。
特に食事のマナーなどは動画で「見て覚える」方がわかりやすいですし覚えやすいと思います。

ご自分のスタイルに合った学習方法でチャレンジしてみてください。

家庭料理技能検定3級の試験概要

受験資格 誰でも受験可
資格種類 民間資格
実施団体 学校法人香川栄養学園
(文部科学省、農林水産省、厚生労働省後援)
試験日 年2回(一次試験を合格後、二次試験の受験が可能)
※日程の詳細については下部に記載の公式HPにてご確認ください。
合格発表 一次試験(筆記):試験終了後概ね15~20日後
二次試験(実技):試験終了後概ね1ヵ月後
申込み方法 ・公式ホームページ
※コンビニエンスストアにて現金支払いorクレジットカード一括払
・郵便局から申込
受験料 ・一次試験(筆記):4,000円
・二次試験(実技):5,500円
試験会場 全国主要都市
出題形式 ・一次試験(筆記):三肢択一のマークシート形式
・二次試験(実技):調理技能の確認
試験時間 一次試験(筆記):45分(60問)
二次試験(実技):基礎技術3~5分、調理技術15~20分
合格基準 正答率60%以上
合格率 概ね70~90%
※参考)2019年1次試験(筆記)75.7%、2次試験(実技)94.1%

問い合わせ先

学校法人香川栄養学園 家庭料理技能検定事務局
〒170-8481 東京都豊島区駒込3-24-3
TEL:03-3917-8230
https://www.ryouken.jp/app_home.action
※受験上の注意等、熟読されることをおすすめします。

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